case study Re-013
-小屋裏断熱補強工事-
屋根裏の断熱強化工事をさせていただきました!
ご相談いただいた内容は、築30年を超える鉄骨造の2階建て事務所建物の
「2階のエアコンの効きが悪いので断熱強化できないか?」とのご相談でした。
まだまだ残暑厳しい9月頃に事務所にお伺いすると、エアコンはついているが、
確かに効きが悪いような・・・🥵💦
交換間もない天井カセット式エアコンで、部屋の広さに対しエアコンの容量やエアコンガス漏れなど基本的なところは特に問題ありませんでした。
念のため取付不良等が無かったか、事前にお客様の方でもエアコンメーカーで点検を実施済み。
その時も問題はありませんでした。
となると30年前の基準で建築された建物で折半陸屋根。
熱を伝達しやすい鉄骨造の建物のため、少なからず室内に熱の影響がでやすいことが想定できます。
サーモグラフィーで屋根裏を確認すると、外壁面の鉄骨梁とその梁に接合されている鉄骨の折り返し部分の50cm程がかなり熱くなっていることが確認できました。
屋根面にはぺフという、いわゆる断熱材が付いており、そこは思っていたほど温度も高くなくぺフが断熱材としての役目を果たしていました。
天井面には厚さ55mm程の断熱材(グラスウール)もきちんと敷き込みはされていました。
日中の強い日差しに照らされた外壁が熱を帯びて、ヒートブリッジ現象でその熱が鉄骨を介して小屋裏に伝わりエアコンの効きが悪くなっていることが大きな原因と考えられます。
部屋側からサーモグラフィーで天井面を確認すると、外壁に近い天井面は非常に高温となっていました。
もう一つの原因として、小屋裏の換気が不足気味のため、こもった熱が逃げにくいのも原因の一つだと考えられます。
こもった熱が天井の断熱材を通過して部屋に熱がおりてきているイメージです。
そこで今回の断熱補強工事として
①熱を伝えやすい鉄骨梁外周部(外壁面側含む)と折り返し部分に高性能な吹き付け硬質ウレタンフォーム(アクアフォームNEO)を断熱施工。
②天井面の断熱材の補強工事(既存断熱材の上にロックウールで+90mm追加)
③小屋裏のこもった熱を脱気させるための、換気口取付工事
以上を施工させていただきました。
実質的な体感での効果確認は来年の夏になりますが、既存建物の弱点を補強する断熱補強工事をさせていただきました。
天井を部分的に外して、断熱材を鉄骨に吹付工事できるように養生含めて事前準備。 屋根形状が陸屋根のため小屋裏空間での作業スペースが取れないためです。
奥に行くほど作業できる懐が無いため、天井を外したところから吹付ホースを入れて施工。
このトラックから吹き付ける断熱材がホースを通して機械で送られます。
外壁材が日差しで熱くなり、その熱が柱である鉄骨に伝わっています。
天井面の断熱材(ロックウール) 追加敷き込み後
アクアフォームNEO吹付前 アクアフォームNEO吹付後
アクアフォームNEO吹付前 アクアフォームNEO吹付後
天井材戻し 天井材塗装復旧
施行前 施工後(屋根裏の脱気として6カ所フード設置)
0コメント